男性は1日に6回、女性は3回ウソをつく?
人はウソをつくし、時のそれが人間関係を円滑にすることもあります。
何でも思ったことを正直に言ってしまう人との方が、人間関係が成り立たないことも多い。
映画会社の20世紀フォックスホームエンターテイメントUKが2000人を対象に行ったアンケートによると、1日に男性は6回、女性は3回のウソをついているという結果が出ました。
しかし、それは大人に限ったことではなく、生後わずか6カ月の赤ちゃんでも、欺瞞行為がみられることがわかっています。つまり、ウソは人間に備わった1つの能力で、「お会いできて、うれしい」などの社交辞令や、体調や気分を聞かれたときに「問題ないです。大丈夫です」と言ってしまうなど、自分でも気づかないうちについているウソが日常的なコミュニケーションを円滑にしているわけです。
ただし、ウソをつく理由の多くは、自己防衛本能が起こすもので、「こうだった」という過去、「こうしたい」という未来について、その時々で、「自分にとって都合のよいウソ」を相手にも、自分自身にも話して、それがいつしか真実のように錯覚してしまうことがあります。
相手を思って言うウソ「ホワイト・ライ」なら問題ありませんが、悪意のある「ブラック・ライ」は、トラブルを誘発する可能性があるので気をつけたいですね。では、どのようにすれば、ウソを見抜くことができるのでしょうか?
「目は口ほどにものを言う」でウソを見抜く
ウソをついていると、カラダの各所に普段とは違った表情が見られます。ピノキオなら、ウソをつくと鼻が伸びるのですぐにわかりますが、人の場合はそうはいきません。そこで、最もわかりやすい、顔の表情や仕草で、ウソを見抜く方法をご紹介します。
ウソをつくとき、男性は目を逸らし、女性は目を合わせる
「恋人にウソをついてばれなかった確率」を調査したところ、男性が83%、女性が95%という結果が出ました。また、3歳の子供を対象にした実験でも、ウソをついたのは女の子が多く、ウソも見抜きにくかったそうです。ウソをついている女の子は、笑みを浮かべ、くったくのない笑顔を見せたそう。それはちょっと怖い気もしますが、やはり女性の方がウソが得意なのですね。
女性は、目を合わせるなど、「どうしたらウソがばれないか」ということも考慮した巧みなウソをつく傾向があり、比較的ウソがばれやすい男性には、目を逸らす行動がみられます。
視線を外すのは、本心を悟られたくないサイン
特に気まずいような話でもないのに、視線を逸らしたり、外すのは、答えた内容が本心ではなく、悟られたくなかったり、これ以上追及されたくないという心理の表れであることが多くあります。
口や首のあたりを触ったり、女性なら髪をかき上げる、男性ならネクタイを何度も直したりする行動も、ウソがばれたくない、嫌われたくない、といった不安の表れと考えられています。
鼻を手で隠すのは、心の動揺
少し顎をさげて、一瞬上目づかいをして、ちょっと鼻に触れるような動作の後に続く言葉は、ウソの可能性があります。また、会話そのものに退屈しているかもしれません。
ウソだとわかったときは追求しない
私たちは、自分も頻繁にウソをつくのに、「ウソはいけないことだ」と考えることが多く、ウソをつかれたことがわかると、頭にきたり、傷ついたりします。
怒りにまかせた行動をとってしまうと、人は去っていきますから、まずは、「ああ、この人も、私と同じ人間なのだ」と考えて、騒ぎ立てないことが大事です。その上で、そのウソの奥にある心理に意識を向けてみてください。
ビジネスであれば、ウソをついた意図や思惑が不誠実なものであれば、後々トラブルになる可能性が大きいので、慎重な姿勢を取らなければいけませんが、恋人同士や家族など、身近な人たちであれば、些細なウソの回数が増えるもの。思いやりからのウソや、面倒なことにならないためのちょっとしたウソは、追及しすぎないことも大事です。
ふと立ち止まって考えてみると、冗談を含めて些細なウソをついていることに気づきます。ブラック・ライの場合は注意が必要ですが、ホワイト・ライであれば、気づかないふりをして相手との関係を大切にした方がよいかもしれませんね。